市議会とは何か(第3回)
- TETSUYA FUJITA
- 5月24日
- 読了時間: 3分
市議会での議論の流れ 〜滝川市議会のしくみ〜
皆さんは、市議会でどのように話し合いが行われ、どのように物事が決まっていくのかご存知でしょうか?
今回は、「市議会とは何か」シリーズの第3回として、市議会での議論の流れについて、滝川市議会の実情に即してご紹介します。改めて調べてみると、難しかったです。
滝川市議会の「本会議主義」と委員会の役割
滝川市議会では、「本会議主義」を採用しています。これは、すべての議案の最終的な決定(議決)は、必ず本会議(議員全員が出席する場)で行うという原則です。
ただし、その前段階として、内容ごとに専門的に調査・確認する場として、委員会が重要な役割を果たしています。
議案の種類による流れの違い
滝川市議会では、議案の性質に応じて審査の流れが異なります。
■ 一般議案(条例改正・契約案件など):
委員会 → 本会議
常任委員会での事前説明(議会開会前) 本会議の前に、厚生、経済建設、総務のいずれかの常任委員会で議案の説明を受けます。これは、議員が内容を把握し、議会での質疑に備えるためのもので、この段階では審査や採決は行われません。
本会議での議案上程・質疑・討論・採決 本会議で改めて議案が上程され、提案理由の説明後、質疑・討論・採決が行われ、議案の可否が決定されます。
■ 予算・決算:
本会議 → 特別委員会(審査・討論・採決) → 本会議
本会議での上程・提案理由の説明 市長から予算案や決算案が本会議に上程され、提案理由が説明されます。
予算特別委員会・決算特別委員会での審査・討論・採決 特別委員会では、関係各部局からの説明を受けた上で、質疑・討論を行い、採決も実施されます。ここでの採決結果が、委員会としての意見となります。
本会議での委員会報告・最終採決 委員会での採決結果が本会議で報告され、必要に応じて本会議での討論を経て、最終的な採決が行われます。
滝川市議会の委員会構成
● 常任委員会(3つ)
厚生常任委員会(福祉・医療・教育など)
経済建設常任委員会(産業・農業・土木など)
総務常任委員会(財政・人事・防災など)
常任委員会は主に本会議前の事前説明の場として活用されており、審査や採決は本会議で行うのが基本です。
● 特別委員会
予算特別委員会
決算特別委員会 → これらの特別委員会では、**実際に質疑・討論・採決を行う「審査の本番の場」**です。
議会運営委員会(議事日程の調整や議会ルールの確認などを担う)
まとめ
滝川市議会の議論の流れは、議案の種類によって次のように異なります。
一般議案: 委員会で説明 → 本会議で審議・採決
予算・決算: 本会議で提案 → 特別委員会で審査・討論・採決 → 本会議で最終決定
このように、議案に応じて最適な流れを取りつつ、議員による丁寧な確認と議論を経て、市民生活に関わる重要事項が決まっています。
次回(第4回)は、「市議会の議決が市民生活にどう影響するのか」をテーマに、より身近な話題と結びつけて解説していきます。どうぞお楽しみに!
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